昨年12月にスーパーコンピューター「富嶽」による、マスク素材ごとの飛沫防止効果のシミュレーションが発表されました。
上の表から分かるように、不織布マスクは左のN95マスクや医療用サージカルマスクと比べても遜色ない粒子除去性能があるのにたいして、布マスクやウレタンマスクはウィルス除去に関してほとんど効果のないことが分かります。
不織布マスクは一番小さい0.3~0.5umで90.8%、最大の5.0以上の粒子は99.1%の除去率が確認されました。医療従事者がつけるN95や医療用サージカルマスクはそれ以上に高い値ですが、一般の方が生活圏で使うのは、この程度の不織布マスクで十分機能すると考えます。
不織布マスクであっても台所洗剤でつけ置き洗いをすれば数回の使用が可能です。
一方、自分が他人にうつしてしまう「吐き出し飛沫量」は、不織布マスクでは約80%カット、である一方でウレタンマスクでは約50%しかありませんでした。つまり、不織布マスクでは吐き出し飛沫量は20%程度に抑えられるにもかかわらず、ウレタンマスクではその2-3倍の量を吐き出してしまい、それだけ他人に感染させるリスクが上がってしまうということです。
ちなみに実験で使用したマスクは、医療用サージカルマスクがコロナ病棟で使用しているもの。不織布マスクは、VFE(ウイルス濾過効率)が99%カットの表示があった一般的なものです。ポリエステル、ポリウレタンマスクは、一層式でインターネットなどで買えるもの。いずれも、素材表面や内部に特殊な加工がされていないものを選択しました。
不織布マスクを上下左右に、顔に密着させれば、エアロゾルをほとんど吸い込まずに済みます。エアロゾルは科学用語で、口から呼気や咳とともに出て空中にある粒子のすべてを指します。それを出さないこと、吸い込まないことが感染の伝播防止に重要です。
当塾ではこれからウレタンマクス、布マスクの使用は禁止とさせていただき大変もうしわけありません。不織布マスクのみとさせていただきます。